りょすけのあきないブログ

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彼女と彼女の猫|新海ワールドの真髄がここにある!



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最近寒くなってきましたね。こんな時は家で小説を読んでみてはいかがでしょうか?

 

どうも!あきないブログのりょすけです。

 

今回はあのアニメーション映像界の巨匠、新海誠さんの彼女と彼女の猫を紹介していきたいと思います。個人的に新海監督は昔からの大ファンであり、原点である「ほしのこえ」から映像作品は欠かさずに拝見しております。

 

最近でいうと大ヒットを記録した「君の名は。」でさらなる人気を獲得したわけですが、長くなってしまうので新海監督についてはまた次の機会に!

 

という訳でさっそく紹介に移ります。

※なお、多少ネタバレが含まれる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

 

 

基本情報

作品名:「彼女と彼女の猫

 原作:新海 誠   著:永川 成基

出版社:カイゼン

発売日:2013年5月30日

 値段:1,300円(税別)

 

作品としては、1993年に新海ワールドの基盤ともいうべき、短編スタイルで映像化されています。その際は、全編モノクロというから驚きです。

 

そして2016年3月からは原作を基にしたアニメも制作されております。(全4話+完全版27分)

 

 

どんな話なの?

白い猫(チョビ)が彼女に拾われるシーンより物語が始まります。進行はターン制となっており、彼女→猫→彼女といった構成となっています。物語は全4章からなり、それぞれ

第1章 チョビ🐈&彼女

第2章 ミミ🐈&麗奈

第3章 クッキー🐈&葵

第4章 クロ🐈&志乃

のように様々なカップリングでの彼女と彼女の猫が表現されています。

 

作中に出てくる彼女たちはそれぞれ葛藤やこの世界での生きにくさを感じています。一方猫たちもそんな彼女たちに寄り添いながら、人のような不安に悩まされたり、難渋する様子が描かれています。

 

もちろん彼女たちと猫たちは会話をすることはできません。しかし、お互いの存在が足りないところを埋めていき、成長していきます。

 

 

見どころは?

本作品の見どころは大きく3つです。 

圧倒的世界観と短編である利点

新海監督の映像作品を観たことがある方はご存知かと思いますが、とにかく世界観がすごいです。世界観を構成する要素は色々あると思いますが、新海監督の真髄は背景にあると考えます。

 

実際新海監督は自身で背景を作成しており、その独特な描写、人目を惹く美しさは毎回感動してしまいます。その世界観が文字でも表現されています。

 

小説を読むときに、皆さんも思い思いのシーンを想像しながら読むと思います。新海監督の作品では、その風景が嫌でも新海ワールドになってしまいます。言葉の選定、独特の言い回しなどから、その世界観にどんどん引き込まれます。

 

私の思う新海監督の強みは、確固たる世界観にあると感じます。

 

次に、短編構成です。先にもお伝えしましたが、本作品は章ごとに登場人物が変わっていきます。しかし、前後の章で出てきた人物、猫たちがそれぞれ交差し、環境が少しずつ広がりを見せます。

 

「あ、さっきの話がここにつながってるのね!」という風に理解ができ、より想像の世界も広がります。そして何より短編であれば読みやすくなり、物語がすっと入ってきます。

 

 

猫の世界の完成度と感情表現

この物語では、人の世界と猫の世界の両方があります。

 

中でも猫の世界は完成度が高く、縄張りやボス猫が存在し、友好関係なども丁寧に描かれております。また、それぞれの猫の個性がしっかりあるため、感情移入しやすいのと、

 

あとは普通にかわいいw

 

猫は人に声で伝えることはできないため、髭や尻尾を落としたり、ご飯が欲しいときには足元にきて甘い声を出します。この他にもいろいろな仕草が表現されており、まさに猫そのものです。

 

次に感情表現です。猫の仕草もそうですが、新海監督は道具の使い方も上手だと思います。例えば、美術の専門学校に通う麗奈の家の”絵具がついた絨毯”、”葵のミサンガ”など映像のヒントになる道具が多く、より感情が伝わりやすくなっていると感じます。

 

 

ジョンという犬とクロの願い事

この物語には犬が一匹だけ登場します。名前はジョン。物知りな犬で、生物が生まれた時のことを覚えている、など一見よくわからないことを言います。しかし、この犬が猫の世界に厚みを生んでいるともいえます。

 

生物の在り方や男女ができた話など、壮大な内容の会話を繰り出してくるのですが、これがスパイス効きまくりです。新海監督らしい作品じゃないかと個人的には思います。

 

 

ここからは考察になります。

 

 

犬のジョンが別れ際にクロとチョビに願い事を聞き、それを叶えてやるといいます。チョビの願いは「彼女の幸せ」。では、クロは何を願ったのか?彼女の笑顔を見た時に志乃のことを思い出し、願いが叶っていることに気づくという描写から、

 

おそらくクロの願いは

志乃の幸せ」か「ジョンの願いが叶う」ことだったではないかと思います。

 

 

 

実際どうだったの?

  登場人物:★★★★★

ストーリー性:★★★★☆

 読みやすさ:★★★★★

また読みたい:★★★★☆

ズバリ、面白い!!

男女関係なく面白い作品だと思います。1ページの文字数も多くない上に、構成も分かりやすい為、小説を普段読まない方でもストレスなく読めると思います。お試しあれ!

 

 

では、また次の本で~~

 

 

最後ににゃお!

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